長くなってしまったので続きです。
お話のはじまりはこちら →
☆☆☆
あの子が亡くなって最初に出会った本は、
「誕生死」という本でした。
流産や死産、新生児死を経験した親たちが
おなかの中にいた我が子との思い出や、別れの時を書き記した本。。。
「自分の妊娠・出産はHappy Endじゃなかった」と思っていたから
誰かから聞かれることもなく、誰かに話すこともない自分と赤ちゃんの思い出を
自分と同じような体験をした方たちのお話を読みながら
気持ちを共有することで、とても癒され、楽になったのを覚えています。
でもその後、下の子たちを出産、子育てをしていく中で
あの時どうしてもっと抱っこしてあげなかったんだろう・・・
もっと沢山触れてあげればよかった・・・心の片隅にひっかかっていたのは、
妹たちにはしてあげれて、あの子にしてあげなかったことの後悔の気持ち。
だから、あの子がこの世に生まれてきたことの意味が気になってしまったけど・・・
池川明先生を知って、あらたに出会った本のおかげで
やっともう一歩前にふみだせます。
ーーーーーーーーーーーーー
映画「うまれる」を制作した豪田トモさんの本
「うまれる かけがえのないあなたへ」の中から
~天国郵便局より~
おとうさん おかあさん
悲しい思いをさせてごめんなさい。
天国を出発する前、神様から
「おとうさんたちと一緒にいる時間は短いですよ。それでも行きますか?」
と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました。
しかし、あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
地上に降りる決心をしました。
たとえ一緒にいる時間は短くても、
あなたたちの子どもに数えられたかったからです。
(中略)
わたしは親戚のみんなと一緒に元気にしていますので、
もうこれ以上、悲しまないでください。
そして心から「わたしの選びは正しかった」と言わせてください。
わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことを私は誇りに思っています。
映画「うまれる」 → ☆☆☆
ーーーーーーーーーーーーー
胎内記憶も、死んでしまってからのことも、天国のことも
信じる人、信じない人がいて当たり前で
科学的には何の根拠もなくて、赤ちゃんからの言葉も
大人が勝手に代弁しても意味がないと思う人もいると思います・・・が、
私は今回のお話をきいて、自分の中でやっとひとつの区切りをつける事ができました。
昨日、私は。。。私の初めての妊娠・出産は「Happy」だったなぁ~と
思える事が出来たのです。
結果だけみると赤ちゃんを亡くすという悲しい出来事だったかもしれないけど
あの子が私たちを選んでくれたこと。会いに来てくれたこと。
ほんの少しだけど家族として過ごせたこと。
あの子がパパとママに会えて嬉しかったよ♪と満足してくれていたとしたら
私たちとあの子の一緒に過ごした人生は、たった2日間だけだったけど
いい2日間だったと思うことができたから・・・
幸せな終わりだったと心から思います。
あの子が亡くなった時、自分のことのように悲しんで
優しく抱きしめてくれた義母と、義母の深い愛情に気がつかせてくれた
あの子に感謝しています。
あの子が亡くなってからの10年を、亡くした年月じゃなく
誕生を家族で祝いながら過ごしてきてくれた夫にも感謝。
亡くなる瞬間をひとりで見守ってくれたあなたは
私以上につらい気持ちもあったでしょう。
それでも頑張って、一緒に笑って過ごしてくれてありがとう。
ケンカしながらもいつも元気に過ごしてくれている子どもたち。
生きていてくれてありがとう。
「おはよう」は今日も一日「生きる」と決めてくれてありがとう。
「おやすみ」は今日も一日生きていてくれてありがとう。
そんな気持ちを込めて挨拶しましょう。。。と
笑顔でお話してくださった池川先生。本当にありがとうございました。
池川先生の講演会情報をシェアしてくれたたんぽぽちゃん。ありがとう☆